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あまりそこに行った理由は覚えてないのですが,秋になるといつも思い出す光景があります.

中学3年生のちょうど今頃,三重の海岸沿いを2年生の友人と寮の先生に車に乗せてもらって走った記憶があり,あの時の午後7時前後の曇り空や窓ガラスを黙々と叩く雨粒,開けた景色に鎮座する黒い丘,冷たい湿った空気,灰色の海を鮮明に思い出します.何もかも懐かしいです.

そのとき自分は比喩的に,何に対しても無力で世の中に対しては為す術がないと悟り圧倒されました.しかし寮での生活が安定していたせいか整然としていて,無力であるはずなのに清々しい気分でした.