午後8時、買い物からの帰り道を歩いていると、近くの小川からやってきたのかオスのハグロトンボが目の前をヒラヒラと横切っていき、街灯の灯りがチカチカと金緑色の体表を反射させて、周囲の鈴虫のリーンという静かな空間を際立たせる音も印象的で、視覚と聴覚から冷たく整った順列のリズムを感じた。